イスラム教って何を食べちゃいけないの?(死骸/死肉編)
アッサラームアライクム
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今回はハラムとされている食べ物(死骸編)を書いていきたいと思います。
初めに
どの様な食べ物がハラムであるかは以下の記事を参照していただけると幸いです。
死骸/死肉とは
イスラム教の啓示の中で初めてハラムであるとされた食べ物は死骸です。
ここでいう死骸とは、人間の手を介すことなく(と殺や猟など)死んでいった動物の事です。
しかし、魚とバッタの死骸は以下の啓示にもあるように例外です。
食卓章 5・96
أُحِلَّ لَكُمْ صَيْدُ الْبَحْرِ وَطَعَامُهُ مَتَاعًا لَكُمْ وَلِلسَّيَّارَةِ ۖ وَحُرِّمَ عَلَيْكُمْ صَيْدُ الْبَرِّ مَا دُمْتُمْ حُرُمًا ۗ وَاتَّقُوا اللَّهَ الَّذِي إِلَيْهِ تُحْشَرُونَ
海で漁鱗し,また獲物を食べることは,あなたがたにも旅人にも許されている。だが陸上の狩猟は,巡礼着の間は禁じられる。アッラーを畏れなさい。あなたがたはかれの御許に集められるのである。
それでは以下にどのような教訓が隠されているのかを考察していきたいと思います。
感覚編
まず一般的な感覚を持っている人間であれば、原因もわからずに死んでいる動物の肉を食べたいと思わないのではないでしょうか。
また、原因もわからずに(人間の手を介す事なく)死んでいる動物の肉を食べることは人間の尊厳を下げると考える人が多くいるという事も想像できます。(例えば、ライオンによって殺されたシマウマの肉、野良犬によって殺された鶏の肉)
そのような理由からか、啓典宗教では原因がわからずに(人間の手を介す事なく)死んでいる動物の死骸はハラム(禁じられた)な食べ物とされており、定められた方法によって殺された動物の肉以外食べてはならないとされています。
社会形成編
全ての物事に対して目的と欲求を持つ様に習慣付けるため。
人間の三大欲求は食欲・性欲・睡眠欲であり、1つでも欲求を律することができればより良い習慣となることは容易に想像できます。
また、全てのムスリムがその様な目的を持つことで、自分達のビジネスや努力以外によって得たものを欲しいと思う者が一人も居なくなります。(自分達以外{野生の動物など}によって得られた肉)
イスラム教では動物の肉を食べられる状態にする為には定められた方法でと殺します。しかし、アッラー(Allah) が定められる以前はどの様な肉を食べるかなど気にしていなかったのではないでしょうか。
衛生面編
一般的に人間の手を介す事なく死んでいる動物は病気であったり、何かしらの毒物を摂取した事で死んでいる事が非常に多いです。
すなわち、その様な状態の動物を摂取することは、衛生的だけではなく身体的にも危険な可能性が非常に高いからと考えることができます。
家畜編
私たちに先ほどの様な啓示が下りたことにより、私たち人間が所有している家畜に対してより一層気を使うようになります。病気や野生動物等様々な外的要因から積極的に守るという事は、動物を快適で安全な所で飼育するという事に繋がるのではないでしょうか。
まとめ
イスラム教では死骸はハラムであるというという啓示が下りています。
その啓示には色々な教えが隠されていると予想することができます。
他にも様々な教訓があると予想できます。
これはどうなのかという意見がありましたら教えていただければ幸いです。
私の意見
冒頭でも書きましたが、原因もわからずに死んでいる動物の肉を食べようと思う方は少ないと思います。
しかし、直感でなんとなくわかるからこそ深堀りする方は少ないと思います。
ただ盲目的に啓示を信じるのではなく、拝啓や教訓をそこから学ぶことが重要なのではないでしょうか?